第24回 ボクサーラリーに参加して
2006年4月15日〜16日 愛知県岡崎市・桑山山荘
横浜の中島 (R60/2)
 ボクサーラリーも今年で24年目とか。私はR60/2を購入してから今月車検を取りちょうど22年目、ボクサーラリーに参加させて頂いて7年ほどになります。この集いが24年も続いたのは、主催されている神宮寺さんの人柄とミュンヘナーをこよなく愛している人たちの賜物でしょう。しかしながら、最も一番の理由は、ミュンヘナーの素晴らしさにあると思います。そのミュンヘナーは最終生産されてから40年近くもたっているが、桑山山荘目指して東は福島、西は九州からと自走して来る姿には感動すら覚えます。私のR60も昨年4泊5日での東北2000キロツーリングでも何らトラブルも無く走りきりました。
その後●2006年8月 北海道ぐるりツーリング→こちら
    ●2006年11月 九州急ぎ足りツーリング→こちら
 【ボクサーラリーとは】愛知県豊田市で旧タイプBMW専門「ボクサーショップ」経営の神宮司さんが主催され、1969年までに生産されたBMWバイク(ミュンヘナー)を愛する者が、毎年4月岡崎市の国民宿舎「桑谷山荘」に集まる催しです。
今年も恒例のボクサーラリーに行ってきました。

4月15日(土)
 待ち合わせの東名海老名SAに到着すると、吉野さんと千葉の鈴木さんが既に到着していた。吉野さんはカー付きR69Sの右側エンジンの調子が悪いらしくヘッドを開けて修理中であった。


USA仕様のR69S。フロントがアールズでなくテレスコピックで、その後の/5シリーズに採用される。
会長の到着を待ち8時30分に総勢10台(サイドカー2台、ソロ8台)で海老名SAを出発する。

その会長、USA仕様のテレスコピックR69Sでやってきたのにはビックリ!!「会長、これも持ってんの?」と聞くと「11年間、倉庫に眠っていたが先日車検取った」とのこと。

聞くところによると、会長の倉庫はビーエムの宝の山らしく掘ればまだまだ出るらしい、今度掘りに行きたいものです。

 全員元気に走り出すも、先頭の吉野さんがまもなくスローダウン。
そのまま全員高速バス停に停止、完全に右側が死んでしまったらしい。これ以上無理だと判断し自宅千葉まで引き返し乗り換えてくることになり分かれることになったが飛行機で片肺は聞いたことがあるが、バイクでの片肺、600ccが300ccシングルエンジン、正確には296.5ccでの走行、大丈夫かな・・・「吉野さん気を付けて帰ってください、現地で待っていますよ

その後、富士川SAで休憩、昼食予定の浜名湖SA迄は順調な走行であった。

 ところが昼食後、いざ出発しようとすると白馬の騎士さんのカー付きR69Sのエンジンがかからない、押しがけするもウンともスンとも言わない。
アーだコーだと、あちこちいじるがダメ、電気系統でコイルではないかということで新品に交換、でもかからない。小一時間格闘するもダメで騎士さんキックに疲れ、千葉の鈴木さんに交代するとあっけなく始動!えっ何で?とりあえずエンジン始動で、
メデタシメデタシ!

 音羽蒲郡ICで高速を降り、桜吹雪が舞う山道を登り切ると桑山(くわがい)山荘に到着した。
例年より遅い到着ではあるがまだ4時過ぎだ。宴会まで時間はあるので、皆さんそれぞれ他の人のビーエムを見物したり、旧知の人を見つけては歓談したり時を過ごしていた。

 宴会は6時半より開始となりクラブ員紹介や抽選会などで大いに盛り上がり、吉野さんもR50(R69SがだめならR50、何台も持っている人は違う!羨ましいッ)で無事到着し宴会に間に合うことができ
ヨカッタヨカッタ

部屋に移しての二次会では、バッテリー屋Sさんのコイルの巻き方やJHの方のETCをバイクに巧く取付ける方法などの講義?を聞き、私は人間死ぬまで勉強だな〜と思いつつ半分寝ていました。




4月16日(日)

目を覚まし外を見ると雨がシトシト降っているではないか。やはりボクサーラリーと雨とは切っても切れない関係(毎年殆ど雨という希有の集会)だと思っていたが朝食が終わり駐車場に出てみるとその雨も止んでいた。

集まっているビーエムを数えるとソロ40数台、サイドカー7、8台と少し寂しい。参加人数が例年と同じ80人位だから、天気予報が雨と言うことで4輪での参加も多かったようだ。




記念撮影の後、三々五々と家路に着くこととするが帰りは福島の斉藤さん、吉野さんも合流しての走りとなり、白馬の騎士さんを先頭に高速に順調に入る。
ところが、間もなく走ると騎士さん突然ストップ!やはり、昨日と同じような状態でどこか調子が悪いらしい、路肩に止めての応急処置を施すがこれがうまくいかない。

 そうこうしている内に道路公団の車がやってきて注意される始末になり10数台のバイクが路肩に止まっていれば当然か。
安全を考え事務局鈴木さんのサイドカーで牽引して次の料金所の駐車場へ移動し停めるが私はサイドカーだと牽引が出来るからこういう時は便利だと妙に感心してしまった。




 しかし、それからが昨日の電気講習会の続きが始まるのであった。
我がクラブの良いところは、一大事があると協力一致で助け合う集団で、また、アーでもコーでも無いと始まり、ポイントやプラグ点火状態など見るが異常無しだ。やはり、又、コイルかということで新品に交換するもダメ。テスターで電圧計っても異常無し。

 しかしながら、新品のコイルやテスターなどあらゆるものが出てくるのも当クラブの凄さで、とにかくドラえもんのポケットみたいに何でも出てきます。小一時間そうこうしてキックしているうちに、突然エンジン始動。何で? 又、原因不明のまま全員で再スタート。

 浜名湖SA無事出発、暫く走ると、また、騎士さん停止。何度かキックしているうちにエンジン始動する。何で?と思いつつ同じようなことを二、三度繰り返した時、誰かが
あれ?キー押してあるのにニュートラルランプ点いてないよ」とのことで、試しに上から強くキーを押すとランプが点灯する、どうもこれが原因らしい。

 走っている最中に振動でキーが緩みオフ状態になっているようだ。原因がわかればどう対処するかだが、そこで会長の鶴の一言「
マッチ棒一本で治る」ウソーッと思いつつ、ある場所(これは、秘密です)にマッチ棒挿したら何と!キーは無くともスイッチオンになるではないか。
これが原因だとすれば今までの苦労は何だったのか・・これで治ったら故障といえるのか・・自問自答するものの、マッチ棒挿した状態で富士川SA、海老名SAと順調に走行。
厚木で別れるまで問題なし、自宅まで無事帰ってくださいよと心配しつつも私は我が家へ5時頃到着した。

 その夜、騎士さんより電話あり、何事も無く無事家まで着いたとのことで安心しました。
それにしてもマッチ棒一本で治るとは恐れ入りました。これだから窮車?は止められません。

マッチ棒挿して走る白馬の騎士さん

古溝さん

USA仕様R69Sの高橋会長

ボクサーラリーに参加の皆さん、お世話になりました。また、宜しくお願いいたします。
横浜の中島 R60/2
我がクラブ有志:吉野、西脇、高橋会長、事務局鈴木、茂木、志村、福島の斉藤、鈴木、中島

全員集合(写真:ボクサークラブ提供)

←前のツーレポ次のツーレポ→
ツーリングレポート一覧へ戻る