アールズ・フォーク

BMWがアールズを最初に採用したのは、1953年のレーシングマシーンRSからだが「アールズ」という名前はドイツ人でなく、イギリス・バーミンガムの「アールズ」という人のライセンス名である。

 アールズを採用した理由は、乗り心地が良い事とスイングアーム部分を、前後にずらせて、ハンドルの切れ込みを変化させることができ、コースによってセッティングを簡単に変えることができた。

サイドカーの場合は、フロント側にマウントするとトレール値が少なくなり、コーナーリングのハンドリングは有利になるなど、この時代の革新メカニズムでもあった。アールズ・フォークの市販モデルはR50が最初であり1969年までの14年間採用された。