8月22日
東北自動車道「佐野SA」に8時集合である。我がクラブからは8名(二輪7台、四輪1台)の参加だ。私は、オポーズドツィンクラブの場合、毎度のことであるが窮車R60/2での参加である。
那須高原SAにて |
定刻前であったが全員揃ったので佐野を早めにスタートし、那須高原SA、国見SAで休憩する。
国見SAの駐車場に到着すると桃売りのおじさんが手招きするので近づいてみると、何と我がクラブ員の斎藤さんではないか!
我々が立ち寄るのを聞きつけ差し入れの桃を持ってきてくれたのだ。
斎藤さんありがとうございます。
さて、昼飯は何にしようかとなり、千葉の鈴木さんの提案により仙台名物の牛タンを食べることに決定する。東北自動車道より仙台南部道路に入り、仙台東ICで降りてすぐ近くの牛タン屋「伊達の牛たん」に到着。各々、牛タンを頼むが、私は「極厚牛タン定食」を注文した。
食事後、軽トラで同行していてくれた、菅原さんがこれから一般道だということでR25を荷台より降ろし、窮車がもう一台増えることとなった。
その後4号線より45号の海岸線に入り日本三景の松島を右手に見ての走りとなったが、さすがに有名観光地であり渋滞にはまってしまった。渋滞のため松島の景観を横目で堪能できたが、その後、松島航空隊のイベント渋滞などにもはまり、思わぬ時間がかかってしまった。牡鹿(おじか)半島では右側に太平洋を望め景色の良い所であったが、停まること無く一気に半島の突端まで走り抜け5時頃に会場である宮城県石巻市「ホテルニューさか井」【地図】に全員無事に到着!!
渋滞の中、右手に松島を望む |
ホテル入り口にて、正面は金華山だ |
受付を済ませ、お風呂に向かう。目の前に金華山を望みながらの露天風呂は気持ちの良いものであった。
ところで、金華山は島なのに金華島と言わず金華山というのだろう・・・それに「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という言い伝えがあるらしい。
6時半より宴会となり、座席は抽選にて決まるのだが私はクラブ員吉野さんの隣であった。オポーズドの皆さんの挨拶で宴会も始まり、一年ぶりで会う方も多いらしく皆さん酒量も上がっていました。
私は11月のフェスティバルの案内状をコピーし全員に配布したり、一言、参加の案内を申し上げたりしたが、効果はあったかな・・
宴会はジャンケン大会などを行い多いに盛り上がり終了。
二次会は、部屋にて行い10時過ぎには皆さん就寝となった。
8月23日
朝、目が覚めて窓の外を見ると雲空ながらも、目の前の金華山と太平洋の海原は綺麗に望めた。
ホテル駐車場にて(左手奥は金華山) |
朝食後、記念撮影を行い解散となる。例年の事であるが、今回も有志(中島、千葉の鈴木さん、吉野さん、土方さん、湯本さん)にて二泊三日の東北温泉ツーへと出発した。(吉野さんは都合で一泊)
半島の起伏に飛んだ道を走り、途中、見晴らしの良い所で記念撮影した。そこで同行してくれた皆さんとも分かれ、いよいよ我々5人だけとなった。
皆さん、気を付けて帰ってくださいよ。
398号線にて太平洋岸を北上する。この398号は海岸線を通り、途中、南三陸町より内陸部は入り、これを走れば目的地の秋田県湯沢市の近くまで行くことになるのであるが、これが曲者で途中、国道が重複した所があると、398号の標識が無くなってしまうので何度も道を迷ってしまった。
「国交省の皆さん、国道が重複すれば標識も併記して下さいよ」
何とか目的地近くまで来ると、今度は通行禁止の看板、2008年の岩手・宮城内陸地震によってがけ崩れが発生し、その工事中で通行止めらしい。
それに、看板には迂回路の案内が無い、398号線沿いの道の駅「路田里はなやま」で道を尋ねると、大きく迂回することになった。
仕方なく、108号線に出てこけしの産地で有名な鳴子を通り過ぎ鬼首を通って峠を越えた当たりで右折し山を登って行くと山向こうに湯煙が見えた。近づいてみると山裾全体が灰色で硫黄の匂いが漂ってきた。そこは日本三大霊地の1つ秋田県湯沢市「川原毛地獄」であった。
ここで、しばし見物した後、山道を15分位走ると眼下に今夜の宿・秋田県「泥湯温泉」が湯煙と共に望めた。
そこは3軒だけのひなびた温泉境で、我々が泊まる秋田県・泥湯温泉「奥山旅館」【地図】は黒塗りの板塀など江戸時代にでもタイムスリップしたようであった。バイクは少し離れた駐車場に停め、受付でお風呂の説明を受ける。
まず、内風呂に入り、それから、宿の外に出て露天に入る。暑かった昼間とは変わって、秋の気配を感じつつゆっくりと楽しむ。そこで、湯本さんが地元茨城の知人に遭遇!!聞く所によるとバイク仲間らしい。大曲の花火大会の帰りらしく、花火会場は半端な混み方で無かったらしい。
食事後、別の露天に向かう。ここは一切屋根が無く、空を見上げると満天の星が輝いて見えた。天の川もはっきり見え流れ星も何個も落ちていった。こんなに綺麗な星空を見たのは何年ぶりあろうか。
風呂上りにも回り散策し星空を堪能した。
8月24日
宿の前で記念撮影後9時頃に出発。走り出すと標高が高いのと曇り空でもあり結構肌寒い。しかし、山を降りて来ると天気も良くなり絶好のツーリング日和となってきた。
また、398号線に戻りガソリンスタンドにて吉野さんと別れ、それから4人は107号線で西に走ると7号線に突き当たり、それを左折し日本海側に出た。
右手に日本海を望み走る(7号線にて) |
昨日は太平洋側にいたのに今日は日本海側、ちょっと不思議な感じ!!
昼食は鈴木さんがガイドブックで見つけた、秋田県にかほ市の「キッチンさかなやさん」という定食屋。そこは7号線より一本裏側の日本海側にあった。我々おまかせの「さしみ定食」を食べたが美味しかった。
それから、7号線に戻り、南に走りにつれ天気も良くなり汗ばむほどになってきた。今回のツーリングの目的として、どうしても行きたい場所があった。それは「鳥海山」だ。何度も横目で見て通りすぎる度に、天気が悪いなどの理由により断念していたのだが、今日は天気も良いし眺望も良い筈だ。
鳥海山の看板を見て左折すると、鳥海山を真正面に見て高度を上げて行き「鳥海ブルーライン」に入ると、空に登って行くような感じだ。木々の間から眼下に日本海が見えてきた。快適なワインディングを楽しんでいると開けた場所が現れた。そこは大駐車がある5合目の「鉾立(ほこだて)展望台」だ。
そこからの眺めは頭上に雲が広がっているものの、右手奥に男鹿半島、左手奥には新潟。正面に日本海が遥か彼方までのパノラマが広がっていた。これほどの景色は、地元の人によると年に何度も見えないそうだ。
我々はラッキーであった。
駐車場の裏側に行って見るとそこは断崖絶壁の渓谷が広がっており日本海側から見る鳥海山とはまた違った荒々しさであった。
見学後、ブルーラインを下り7号線を横切り日本海に出て、「十六羅漢(じゅうろくらかん)」を見学する。そうこうしているうちに3時近くなり、今夜の宿までを携帯ナビで調べると200km以上あるではないか。
それからは、7号線から山形自動車道を一気に走り抜け宮城川崎ICで降りて、日も沈みかけた6時ジャストに宮城県・青根温泉「湯元不忘閣」【地図】に到着。ここは以前「津軽半島一周ツー」の時にも泊まったが、歴代伊達藩主の御用達湯治場で有名の温泉だ。
青根温泉「不忘閣」 |
その時、新たな湯房を建築中であったため出来上がったら再度訪ねてみようと思っていたのだ。それは、昨年、2年の工期を終え復元されていて古代伝統構法を駆使して建設された大湯湯屋だ。早速、入るが、広々とした浴槽と青森ひばの香りが我々をリラックスさせてくれた。
ここ「不忘閣」は470年の歴史があり、何ヶ所かのお風呂も、それぞれに趣があるが(特に土蔵を改装したお風呂はすばらしい)、特に、藩主の滞在部屋であった「青根御殿」には当時のもの(国宝もの?)が展示してあり希望者には仲居さんが案内してくれる。その他にも建物自体が歴史の宝庫なのだ。ここは、お湯といい、建物といい、私が訪れた宿の中でも5本の指に入ると思う。
詳しくは「温泉大好き熟年夫婦さん」のHPもご覧下さい→こちら
土蔵を改装した風呂は貸切なのだ |
藩主の宿泊所であった「青根御殿」 |
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8月25日
朝、目が覚めて近所を散歩したが、世の中の不景気を象徴するような感じで殆どの旅館や土産物屋が営業しておらず、朽ちぶれていた。その中での「不忘閣」は良く頑張っておられると思う、これからも末永く続けられること期待したい。
朝食後、お上さんのお見送りを受け、宿の前で記念撮影後出発する。
時間も早いので直帰の土方さんと別れ、我々(中島、鈴木、湯本)は一般道を途中まで走り高速に乗ることにする。土産物屋などにより東北自動車道白石ICより帰途に着いた。
皆さん、お世話になりました。
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