ダートにとりつかれた人々。
GSのスーさんの誘いを受け未開の地、南アルプスツーに参加した。
梅雨時の真っ只中、快晴は期待しないものの切なる願いは只一つ、大雨だけは避けてほしい。ダート十雨十泥んこ=とっても惨め、予想通り長峰林道入り口に着いた途端に雨の洗礼を受ける。
総数8名の猛者の中、2台のバイクが浮いていた。(R1100RSの中島号&R75の瀧澤号)南アルプス林道に住むと言われる山の神様を舐め切っている、神様の声が聞こえる(何しに来たん?)
アスファルト舗装道は問題ないが、いざダートに成ればオフ車との差は歴然としているが、長年のテクを備えたご両人はコケル事も無く走り続けた。
ダートの下りでRSを追っかけをしていたら断続的に異音が聞こえた。どうやらABSが作動している音らしい。通常ならばリアブレーキを踏めば必ずタイヤはスリップするがRSは、そこそこのスピードをキープしながら走っていた。と言う事は中島氏のテクを誉めるよりもABSをいち早く装着したメーカーの技術者を誉めるべきか?瀧澤号は勿論旧式のABC?ブレーキだ。R75は上りも下りも安全速度の20キロをキープしていた。
ヤマハTTR250レイド。4年ほど前に知人に譲ってもらい、直ぐに息子の所に拉致されたが、父親に似て浮気性の息子は400に乗りたくなり、この春に返還されて来た。今回の林道攻めはレイドに決めていた。歯切れのよいサウンドと車体の軽さや燃費の良さ等、小生のお気に入りバイクだ。
高速も120キロならば巡航出来るから遠乗りも可能だし、パワーもボチボチ有るから通常のツーリングに不足は感じない。
息子がレイドに乗って来た翌日、洗車と整備をしたところ、至る所に息子の2年間の格闘の痕跡が残っていた。ハンドルの曲がり、レバーは勿論、ミラーの付け根もポロリ、フオークのよじれ、タイヤもツルツル、意味のないシールがべタベタ張ってあるので剥がしてみると、なんと、傷隠し‥サビオじやねえっつうの!、
おまけにHONDA250レブル。娘用にサドルシートの低いバイクを探していたところ、知人から連絡があり15.000円のレブルが紹介された。これもやはり素人が乗っていたらしく、車体のブラックに合わせたスプレーがやたらと吹いて有り、小汚い代物だった。エンジンは何とか生きていたが走るようにするまでは大金が予想された。チェーンカバーの裏側には蜘蛛(くも)の巣が4つ有った。シリンダーの間には地蜂の巣が沢山有った。
結局半年以上掛けてフルレストアに近い結果となったが、オーナーズの北陸ツーと三浦半島ツーに参加した際にエンジンの非力さをモロに感じ、エンジンのボアアップにまで至った。パワーアップしたらクラッチが滑り出し、強化対策をした。気がつくとボロのベンベの中古が買える程、金をつぎ込んでいた。程度の良い中古ならば、お買い得だが、ボロを掴むと新車に近い金が必要となる。
前にもBMWポリスで懲りているのに、これは不治の病、一生治らないだろう。一台一台に金と時間と愛をつぎ込む為、養子に来た子供達は小生の手元から旅立つ事は無い。
奈良田の里 全身びしょ濡れ伏態で女帝の湯「奈良田の里温泉」に到着し湯に浸かった。
洗い場を歩くと足を取られ、ブーツの汚れが足裏に付いて滑ってるのか、と恩ったら強いアルカリ水のせいだった。
微かな硫黄の香りがし、腕を撫でるとツルツルに成っている。女房も息を止めて顔面を30分位浸しておけば、きっと小じわも消えるだろうに。
空のペットボトルに源泉を入れて持ち帰ることにした。こんなところにも小生の何気ない優しさが伺える。ジェントルマンだ。
昼食を済ませて再び出発となる。雨は依然と止まない。この先の帰り道は舗装道だから安心と思ったらスーさんのGSが再び林道に消えた。本当にダートが好きなのね!
小生達はもう充分に満足しているのに。気合を入れ直して林道パート2をゆっくり走った。霧の中を走っている途中、神様の声が聞こえた。(もう帰れ−!)日帰りとは言え、なかなか一言では言い表せない感慨深いツーリングであった。
スーさん今日も元気です(^^♪ |
豪雨で道路が川と化してます。 |
今回は精算したら大赤字ツーだった。
雨天走行の対応策としてウエストバックの中に入れる小物は個別にビニール袋に入れて防水処置を施すのが、これも長年の知恵の一つ。
落ち込む小柴氏 |
これを一つ取っても小生の繊細さが見受けられる。
帰路途中に高速道を走り料金所で精算する時に あれ!と思った。カードと高速券が濡れている。おかしいと思ったが、すでにパンツまでびしょ濡れ状態なので家路を急いだ。帰宅しバックの中を見て目が点になった。バックの中は3センチほど水がたまり携帯電話やトランシーバーもデジカメも、みんな水の中、チャックの間からの挿し水が原因だった。
こんなところにも小生の思い込みの強さが見られ空しい、これを世間ではカラ馬鹿とも言う。壊れた携帯は買い替えになると言われた。早速プラスチックの合わせ目に千枚通しを差込み隙間からドライヤーの熱風で乾燥させること2時間。やっと復活した携帯を手に機種交換をした。
お蔭様で4年使った携帯も最新機種になり、薄くて綺麗な物になったが、いろいろな機能が付いていて使えない。らくらくホンにすれば良かった。
レディースデー同伴ツーに参加して思うこと。※同伴ツーのツーレポ→こちら
オーナーズの企画としては画期的な行事だった。(家族円満組)と(嫁さんにも相手にされない組)の混合ツーになったが、楽しいツーリングだった。 第2回目が企画されれば今度こそ円満組に入れて欲しいものだ。
自分の趣味を奥方に理解してもらうには奥方達の会話の場を設けるのが一番だろう。宴会の中いつもは賑やかな人も奥方がいると少し雰囲気が変わる、適度な緊張感を持った宴の席も良いものだ。
親子2代の福田さんカップルを見ていても、実に羨ましくも有り微笑ましい。 ジュニアの嫁さんが風呂から出てきた所に遭遇した。決め細やかな肌は水滴を弾いているように見える。その後から出てきたオバサンの腕を見たら、水滴は毛穴に染み込んでいるように見えた。おそらく小生の錯覚だと恩われる。昨年の夏から今年の5月までは仕事の都合上、出張が多く思ったほど参加できなかったが、今年は出来るだけ多く参加したい。 |
11月のフェスティバルも遥か遠方だが、古山さんの新しい職場の近くらしいので、是非とも行ってみたい。7月の東北ツーを楽しみにしつつ壊れたペンを置くことにする
合掌
|