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 BMW Motorcycle Owners Club 
車種別一覧(1969〜1984)
■車種別編集にあたり以下の文献より引用・参考にいたしました■
「MOTORCYCLIST 別冊」(主に1981年3月号〜5月号「BMW STORY特集) 八重洲出版 /「BMWモーターサイクル 風の軌跡」 ゲロルト・リングナウ著 ダイヤモンド社/「単車 BMW」 小関和夫著 池田書店/「アウトバーンの疾駆」 成美堂/「モーターサイクル 賛歌」 月刊ライダースクラブ/「アウトバーンの栄光 BMW」 成美堂/「BMWモーターサイクル史」 ブルース・プレストン著 グランプリ出版社/
諸元中の全幅はシリンダーヘッド左右の幅、全高はシート高を表示。幅に関しては、ハンドルバーが狭く、R60-R100Sは0.63m、同様にシート外の高さは/7シリーズすべて同じ11.08m。以後/7シリーズの表示はR60に準ずる

 BMW R50/5 (1969-73)
●R50/5 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク67×70.6mm 総排気量498cc 圧縮比8.6 最高出力32ps/6,400rpm 最大トルク3.9kg-m/5,000rpm 最高時速157km ●変速機 4段リターン 変速比@3.896 A2.578 B1.875 C1.500 最終ギヤ比3.56 ●寸法:全長2,100 全幅0,850 全高1,040(各m) 乾燥重量185kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2.25リットル タイヤサイズ フロント3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 4,295マルク
 ミュンヘン工場で生産された、アールズフォーク付きの、低く長いイメージ(/5以前のモデルをミュンヘンで造られたから「ミュンヘナー」とも呼ぶ場合もある)のBMWから、クランクシャフト上にセルモーターを設けられた、背の高いキャスティングのクランクケースに生まれ変わりベルリン・シュパンダウ工場で生産されたのが、/5シリーズである。
 販売面で伸び悩んでいたBMWでは、アールズ付きモデルを最後に、長年携わってきたMC部門からの撤退を検討したが、BMWを指示する多くの人に応えるため、生産続行を決定した。社会的には、再起第一弾の開発と言われたのが、/5シリーズである。重任に当たったのは、64年にポルシェの開発部門からBMWに入社したH・マルウィッツである。マルウィッツは熱心なモーターサイクリストで、BMWに入社した時には、今後のBMWはこうあるべきだというポリシーを持っていた。彼にとって、MCのハンドリングは優れていなければならなかった。元来マシンの安定性を重視するあまりに、BMWのハンドリングは犠牲になっていた。マルウィッツは、新型BMWのハンドリングは、マンクスノートンのようにしたいと考えていた。そのためには、アールズ=BMWのイメージが定着していたにもかかわらず、彼はあっさりとアールズフォークを捨ててしまった。 /5シリーズは、R50/5、R60/5、R75/5のトリオで発表されたが、エンジン、フレームのベースは3機種とも同じだった。
 BMW R60/5 (1969-73)
●R60/5 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク73.5×70.6mm 総排気量599cc 圧縮比9.2 最高出力40ps/6,400rpm 最大トルク4.9kg-m/5,000rpm 最高時速167km ●変速機 4段リターン 変速比@3.896 A2.578 B1.875 C1.50 最終ギヤ比3.36 ●寸法 全長2,10 全幅0,850 全高1,040(各m) 乾燥重量190kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2.25リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 5,465マルク
 50/5のデザインをベーシックなものとし、/5シリーズにはデザインのバリエーションがあった。このR60/5は、メッキタンク側板をもつアメリカ仕様だが、基本レイアウトは同一である。
 BMW R75/5 (1969-73)
●R75/5 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク82×70.6mm 総排気量745cc 圧縮比9.0 最高出力50ps/6,200rpm 最大トルク6kg-m/5,000rpm 最高時速175km ●変速機 4段リターン 変速比@3.896 A2.578 B1.875 C1.50 最終ギヤ比3.2 ●寸法 全長2,10 全幅0.85 全高1.040(各m) 乾燥重量190kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2.25リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 5,615マルク
 /5シリーズが発売された当時、MCの排気量は大きくなっていく方向を示していた。それに合致させるため、BMWではR75/5を最大排気量として発売し、よりキャパシティーをアップさせる可能性をもたせ、強度面に余裕をもたせた。R75/5の最高出力57ps/6,400rpm、最大トルク6.0kg-m/5,000rpmという数値も、いわば控えめに抑えられたデータである。最高出力発生回転時でも、ピストンスピードは15.1m/秒であり、最高許容回転数7.000rpmでも、16.5m/秒というのが、耐久性を考慮された証しである。/5シリーズのエンジン関係で異なるのは。50/5と60/5がボア径26Фの強制ピストンキャブをもつのに対し、R75/5がビング製32Фのコンスタントバキューム(CV)キャブをもつこと、そしてシリンダーボアが異なることぐらいである。駆動系で異なるのは、最終ギヤ比だけであり、乾式単板式クラッチ、変則比、1.387mというホイールベースをはじめとし、フレームまわりも同一である。
 BMW R60/6 (1973-76)
●R60/6 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク73.5×70.6mm 総排気量599cc 圧縮比9.2 最高出力40ps/6500rpm 最高時速167km ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.36 ●寸法 全長2,18 全幅0.74 全高0.81(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 18リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 5,745マルク
 /6シリーズは/5シリーズをベースにしているが、フロントフォークボトムケース後方にリブを入れ、ステアリングヘッド、クランンケース等の剛性向上が図られている。H4クオーツの180Фヘッドランプが示すように、発電機も280Wに強化され、余裕のある12V25Ahのバッテリーを積んでいる。フルワイズのドラムブレーキは200Ф×30mmであるが、オプションでフロントには、ディスクブレーキも用意されていた。また/6シリーズでは、最小排気量が600ccのR60/6になり、その最高速度は167km、0-400m加速15.6秒というデータであった。
 BMW R75/6 (1973-76)
●R75/6 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク82×70.6mm 総排気量745cc 圧縮比9.0 最高出力50ps/6,500rpm 最高時速177km ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.2 ●寸法 全長2,18 全幅0.74 全高0.81(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 18リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 6,650マルク
 コンロッドは、/5シリーズ同様、2.8リットルの4輪用のものが流用されていた。BMWはボアを増すことで排気量アップを計ってきたが、この結果トルクが著しく増大し、シリンダー、同ヘッドまわりなど、重量のかさむパートを前後ホイール中心からあまり離さずにすんだため、ハンドリングを犠牲にすることなくすんだ。変速比は各車共通で、トップで100km/h時を各ギヤに換算すると、C89.8 B71.2 A52.4 @34.1km/h相当になる。 /5シリーズの4段ミッションを同様に換算すると、トップ100km/h時のエンジン回転数では、 B79.9 A58.1 @34.1km/hとなる。ローギヤの変速比が/5シリーズより低くなっているのは、75年末にフレームまわりの剛性アップが図られ、サイドカーを引くことが可能になっため、その対応策である。/6シリーズのR60と75は、フロントブレーキとキャブレターが異なる位である。その高い信頼性と耐久性ゆえに、各国の白バイ等に活躍。フロントディスクブレーキを装備した白バイも登場した。
 BMW R90/6 (1973-76)
●R90/6 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク90×70.6mm 総排気量8985cc 圧縮比9.0 最高出力60ps/6,500rpm 最高時速188km ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.09 ●寸法 全長2,18 全幅0.74 全高0.81(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 18リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 7,150マルク
 ボア・ストロークレシオ0.91(67×60.7mm)のR50/5のエンジンをベースにしているが、73年に発表されたBMW最大排気量、R90のそれは、なんと0.67という超ショートストロークエンジンを積んでいた。パワー/トルクもR75/6より20%増加され、フレキシビリティーに富んでいた。R90/6の最高時速188kmは、当然R75/6の(177km)をしのいでいたが、ゼロ発進から100km/hに到着するのにも、R90/6=5.2秒(6.4)、120kmへは10.3秒(12.7)という俊足を見せた。ディスクは径260mmのフロントブレーキャリパーはBMWの自社製。リヤは290Ф×30mmのドラムLT。タイヤはHタイプをはいていた。
 BMW R90S (1973-76)
●R90S 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク90×70.6mm 総排気量898cc 圧縮比9.5 最高出力67ps/7,000rpm 最大トルク7.6kg-m/5,500rpm 最高時速200km以上 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.00 ●寸法 全長2,18 全幅0.74 全高1.210(各m) 乾燥重量210kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2.25リットル タイヤサイズ フロン3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 8,510マルク

 第一号車R32が1923年に産声をあげて以来、BMW量産車の中で、最も荒々しいパンチ力をもったマシンに仕上げられたのが、/6シリーズの頂点に君臨したR90Sだ。90Sのエンジンは。R90/6よりも早いタイミングをもつカムシャフト、僅かに高くされたコンプレッション。そしてデロルト製のキャブレターによって味付けされていた。もちろん90SのエンジンベースはR50/5であるが、最高出力で86%、トルクが94%もベースエンジンを上まわっていた。似ていたのは、エンジンのキャスティング、そしてフレームレイアウトだけで、性能は比べるべくもなかった。 90Sを手掛ける時、BMW、MC部門には初めて工業デザインのセクションが設けられ、フォードからH・ムートが移り、90Sの特徴になったボカシ塗装などを施した、ビキニカウルは世界に大きな影響を与えた。ディスクの軽量化とパッドカス除去、冷却効率アップのために量産車世界初、穴開きディスクローターが採用された。
 BMW R60/7 (1976-80)
●R60/7 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク73.5×70.6mm 総排気量599cc 圧縮比9.2 最高出力40ps/6400rpm 最大トルク4.9kg-m/5,000rpm 最高時速167km ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.56 ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量195kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 6,850マルク
 この7シリーズは1976年に発表され、基本的にはR60、R75、R100の3機種。うち、R100には1/4のカウリングを備えたSモデル、フルカウル付きのRSのバリエーションがあった。/7シリーズのエンジンは、ストローク70.6mmで/5シリーズをベースにしている。フレームまわりも同様に、/5シリーズを踏襲しており、そんな中で、R60はパワーウェイトレシオ4.9kgと、一番おとなしいモデルである。
 BMW R75/7 (1976-77)
●R 75/7 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク82×70.6mm 総排気量745cc 圧縮比9.0 最高出力50ps/6,200rpm 最大トルク6.0kg-m/5,400rpm 最高時速177km 0〜400m 加速14.8秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.09 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.20(op3.36) ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量195kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 7,985マルク
 フラットツィン750ccの最終モデルがR75/7である。R60とエンジンベースは同一だが、キャブレターは、R60のBingv53(ベンチュリー径26Ф)からV64(32)と大きなものが用いられ、これに伴いInバルブ傘計もR60の38-42Фに、Exも34-38Фに大径化され、最高出力は /7シリーズ最低回転数の6,200rpmで50psを発揮、パワーウェイトレシオはR60より1kg良い3.9kg。この結果、0-160km/hへの到着タイムは、R60/7の27.8秒から19.8秒へと大幅に短縮されている。発電機の能力は280W、バッテリーは12V25Ahで、180ФのヘッドライトはH4クオーツの60/65Wと強力なものを備える。ブレーキはフロントに260Фのシングルディスク、リヤはドラム径200ФのLT。
 BMW R80/7 (1976-84)
●R 80/7 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量797cc 圧縮比8.0 最高出力50ps/6,200rpm 最大トルク*kg-m/*rpm 最高時速177km 0〜400m 加速*秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.09 C1.67 D1.50 最終ギヤ比* ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロント3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 *マルク
 ドイツの保険料率の関係で50馬力以下に押さえてあったが、パワフルな1000と750の中間的存在として、R80はその扱いやすさで警察用などにも採用され大成功をおさめた。R75と馬力も最高速度も同じであったが、50ccの排気量アップは騒音レベルを下げるためとも言われていた。
 BMW R100/7 (1976-78)
●R 100/7 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比9.0 最高出力60ps/6,500rpm 最大トルク7.5kg-m/4,000rpm 最高時速188km 0〜400m 加速13.6秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.09 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.09(op3.20&3.00) ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 10,190マルク
 BMWの最大排気量モデルのベースになっているのが、R100である。980ccまで拡大されたエンジンもボアアップに頼っている。その結果ボアストロークレシオは、0.75というショートストロークになり、最高出力発生時でも、ピストンスピードはたったの15.3m/秒である。R100には「S」と「RS」のバリエーションをもつが、圧縮比は9.0と100シリーズの中では低く、最大トルク発生回転数も4,000rpmと、/7シリーズ中、群を抜いて低い。トルクで走るBMWの面目躍如といったところである。キャブレターはR75と同サイズであり、Inバルブ径42Фと75に同じだが、Exバルブ径は40Фと大きくなっている。フレームもホイールベース1.465m、フロントフォークストローク200mm、リヤーホィールトラベル125mmと、他の/7シリーズ同様の値をもつ。
 BMW R100S (1976-78)
●R 100 S 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比9.5 最高出力65ps/6,600rpm 最大トルク7.7kgm/5,500rpm 最高時速200km/h 0〜400m 加速13.3秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.09 C1.67 D1.50 最終ギヤ比2.91(op1.30) ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量200kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロン3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 10,190マルク
 980ccBMWバリエーションの中でベーシックなR100/7にRSパワーを搭載したモデルが、R100Sである。エンジンは駆動系でRSと異なるのは、最終ギヤレシオぐらいで、Sのそれは2.91、に対しRSは3.00のレシオをもつが、ともにアメリカ仕様には2.91がセットされていた。RSとは最高出力で5ps/650rpmの差があるが、BMWのデータによれば、各ギヤでの発進加速、最高時速も似たものが発表された。バルブの開き角度はSもRSも同じ308度、キャブレターはR90SのデロルトキャブからRSと同一のBing V94という、ベンチュリー径40Фが用いられ、圧縮比も同一、排気系も外観から判断する限り同じだ。 
 BMW R100RS (1976-1984)
●R 100RS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比9.5 最高出力70ps/7,250rpm  最大トルク7.7kg-m/5,500rpm 最高時速200km 0〜400m 加速13.3秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.09 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.00(op2.91) ●寸法 全長2,130 全幅0.746 全高0.810(各m) 乾燥重量210kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロント3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 172万円〜
 高速ロングツアラーとしての性格付けがされBMWレーサーと同じRS(レンシュポルト)が冠されたモデルがR100RSだ。
 超ショートストロークのエンジンは、最高出力発生回転時の7,250rpmでも、ピストンスピードは17.1m/秒。写真はセミダブルシート、スポークホィールの初期型モデルでFブレーキはドイツメーカーAte(アーテーエー)社のキャリパーを採用、リアはドラムだった。81年製よりFブレーキはブレンボに変更された。量産車としては
初めてのフルカウリングキャストホィール(78年1月より導入、車体番号6086478〜)などは、BMWの目指す高品質な製品造りにふさわしいものだった。特に、H・ムートがデザインした、FRP製のフルカウリングは、Sの1/4カウルがフォークマウントなのに対し、フレームマウントをとる。580mmと極端に狭いハンドルバーとの干渉を避けるため、ハンドルの切れ角を38度と少なくされていた。フルカウリングは前面空気抵抗減少、しいてはライダーの保護から、フロントにダウンフォースを与える役目までもたされている。その巧みにデザインされたカウリングは、9.5kgしかない。
 販売終了後も根強い「R100RS信仰」に応えるべき1986〜92年にR80ベースに再登場している。
 BMW R100RT (1978-84)
●R 100RT 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比9.5 最高出力70ps/7,000rpm  最大トルク* 最高時速190km  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,210 全幅0.746 全高1,090(各m) 乾燥重量217kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2リットル タイヤサイズ フロント3.25H-19 リヤ4.00H-18 ●価格 
 R100RSの持つツアラー性能を、より高めることを目的に開発されたモデル。調整式スクリーン・ベンチレーター・ドライビングランプをカウリングが特徴。大型のカウルにもかかわらず最高速度は190km。熱線入りのグリップヒーター、ハザードスィッチなど標準装備され、オプションとしてニヴォマット(Nibomat)という自動調整式後輪サスペンションがあった。ツーリングライダーから大きな支持を得、18,015台販売された。
 BMW R45 (1978-85)
●R 45 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク70×61.5mm 総排気量473cc 圧縮比8.2 最高出力35ps/7,250rpm  最大トルク3.8mkg/5,500rpm 最高時速145km  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.110 全幅0.63 全高0.81(各m) 乾燥重量185kg 燃料タンク容量 22リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.25S-18 リヤ4.00S-18 ●価格 *マルク
ドイツ馬力免許対応モデルがBMWファミリー末弟、R45である。ドイツ国内用の27ps/6,500rpmと、輸出用35ps/7,250の二種類があったが、後者であっても、装備重量に対しアンダーパワーであり、スポーティな走りにはもの足りなかった。
 BMW R 65 (1978-85)
●R 65 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク82×61.5mm 総排気量649cc 圧縮比* 最高出力45ps/7,250rpm  最大トルク* 最高時速181km  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.110 全幅0.63 全高0.81(各m) 乾燥重量185kg 燃料タンク容量22リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.25S-18 リヤ4.00S-18 ●価格 *マルク
 473cc版のR45とともに登場したベーシックモデル。トルクの細さは否めないが、最高出力は上位機種のR80系と同数値で、軽量・コンパクトな車体を持つことから、軽快なハンドリングが楽しめた。
 BMW R100CS (1980-84)
●R 100CS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比* 最高出力70ps/7,000rpm  最大トルク* 最高時速*km  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長* 全幅* 全高*(各m) 乾燥重量203kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.25-19 リア4.00-18 ●価格 *0マルク
CS(クラシックスポーツ)と言うネーミングが与えられ バイク本来のクラシックな味わいと、高速走行時の風圧から逃れるビキニフェアリングを備える。スポークホィールを採用しカラーリングも渋い色調が多いのは、アダルトと呼ばれる層のオーナーを対象としていたためだろう。性能的にはRS/RTと同じだが、車重はドライで203kgと軽く、0-400m加速は4.4秒と一番早かった。
 BMW R 80G/S (1980-87)
●R 80G/S 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.4×70.6mm 総排気量797cc 圧縮比8.2 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク* 最高時速168km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,230 全幅0.820 全高1,150(各m) 乾燥重量173kg 燃料タンク容量19.5リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.00-21 リヤ4.00-18 ●価格 135万円(税抜)
 BMW初のデュアルパーパスモデル初の片持ちスイングアームモノレバー」を用いた軽量の車体に、800ccというビッグ・フラットツインを組み合わせたユニ-クなR80G/S。GSとはゲレンデシュポルトを意味し、走りの場所を選ばないデュアルパーパスモデル。車重はドライで173kgとずば抜けて軽く動力性能もなかなか優れていた。最高速度は168km/hに留まるが、0-100kmhは5.6秒と充分に速かった。BMWワークスマシーンが活躍したパリ・ダカールなど、ラリーイベント人気の高まりと、シティランでの実用性の高さから、欧州を中心にヒットした。大型オフのパイオニア的存在。
 BMW R 65LS (1981-85)
●R 65LS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク82×61.5mm 総排気量649cc 圧縮比* 最高出力50ps/7,250rpm  最大トルク5.3kgm/6,500rpm 最高時速175km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,110 全幅0.688 全高*(各m) 乾燥重量190kg 燃料タンク容量 *リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.25H-18 リヤ4.00H-18 ●価格 1,48万円(税抜)
BMWの重厚で、同時にいくぶん重々しいイメージを拭い去るべく、ベースのR65に加えられたスポーティモデル。当時、BMWのチーフデザイナーであったハンスムートによるデザイン。LSビキニカウルは高速でフロントのリフトを抑える効果をもつ。これと水平に連なる様にデザインされたタンク、シートカウルはまるでイタリア車のような印象を与える。0-100kmは7.2秒をマークした。
 BMW R 80ST (1982-84)
●R 80ST 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量798cc 圧縮比8.2 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク5.8kgm/5,000rpm 最高時速174km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@4.4 A2.86 B2.07 C1.67 D1.5  (最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,180 全幅0.746 全高*(各m) 乾燥重量198kg 燃料タンク容量 19.5リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント100/90H-19 リヤ120/90H-18 ●価格 155万円
R80GSの成功を基に、シリーズ加えられた。GSに初めて採用された「モノレバー」すなわちシャフトドライブ機構を収めた1本のスイングアームによる片持ち式リアサスペンションを最大の特徴とする。GSと共通のエンジンは軽快なレスポンスを示し、フロントタイヤはGSの21インチから19インチに改められ走りっぷりもなかなか軽快であった。
→1983年 水冷DOHC水平縦置きエンジンのKシリーズが販売される。
 BMW R100TIC (1983)
●R 100TIC 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク*×*mm 総排気量980cc 圧縮比8.2 最高出力70ps/7,000rpm  最大トルク7.3kgm/5,500rpm 最高時速190km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長* 全幅* 全高*(各m) 乾燥重量230kg 燃料タンク容量 *リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント* リヤ* ●価格 1,800,000円
ポリス仕様。TICはツーリング・インテグラル・コクピットの意味で通常のRTより大型のスクリーンが採用され、折りたたみ式(リトラクタブルタイプ)の緊急灯はドイツ仕様の青色だ。タンク上には収納スペースが採用されていた。写真のリヤボックスはオプション装備。当時世界83カ国で白バイとして使われていた。
 BMW R80G/S Paris-Dakar (1984-87)
●R 80G/S Paris-Dakar 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量798cc 圧縮比8.2 最高出力50ps/6.500rpm  最大トルク5.8kgm/5.000rpm 最高時速168km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.23 全幅0.82 全高1.15(各m) 車両重量205kg 燃料タンク容量32リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.00-21 リヤ4.00-18
ガストン・ライエのパリ〜ダカールラリー優勝を記念して80G/Sをベースに少量販売されたのがこのパリダカール仕様。丸みを帯びた32リットルガソリンタンクが特徴で、ライエのサイン(プリント)が描かれていた。
 BMW R80RT (1984-95)
●R 80RT 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク*×*mm 総排気量798cc 圧縮比* 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク6.0kgm/3,500rpm 最高時速161km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,220 全幅0.74 全高*(各m) 乾燥重量214kg 燃料タンク容量 *リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント3.25S-19 リヤ4.00S-18 ●価格 *マルク
R80RTはR80のエンジンをR100RTと事実上同じ車体に積んだものといえる。R100RTと殆ど変わらぬ車体は、車重も大差なく僅か3kg軽い214kgで、最高速度161km/h、0-100km/hは7.1秒に留まる一方、価格は100よりも20%も割安になっていた。
 BMW R80 (1985-95)
●R80 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量798cc 圧縮比8.2 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク5.9kgm/4,000rpm 最高時速178km 0〜400m 加速-秒 ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比3.2 ●寸法 全長2,175 全幅0.795 全高1.115(各mm) 乾燥重量214kg 燃料タンク容量 22リットル オイル容量2.5リットル タイヤサイズ フロント90/90-18 51H リヤ120/90-18 65H ●価格 134万円(税抜)
 主力がKシリーズとなったが、根強いフラットツイン要望に応え、R80GSのエンジンとフレームをベースに設計した輸出専用(主に日本)マシーンがこのR80。特徴はFブレーキにKシリーズと同じ285Фのブレンボ製のダブルディスク(91年からは大径のシングルディスク)を装着していることや、フロントフォークのインナーチューブも37Фから38.5Фにアップし、しかもスタビライザーが装着されている。ドライブシャフト兼用のスィングアームを有する片持ちの1本サスがR80シリーズを特徴づけている。
パイプ式のエンジンガード、サイドバッグ用ステーは標準装備、日本語取扱説明書と豪華な車載工具はうれしい装備品だった。
 BMW R100RS (1986-90)
●R 100RS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク90×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比* 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク7.5kgm/3500rpm 最高時速185km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,175 全幅0.765 全高1,345(各m) 乾燥重量228kg 燃料タンク容量 22リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント90/90-18H リヤ120/90-18H ●価格 149万円
R80をベースとして3年半ぶりに再登場。各部をKシリーズと共通化、リヤサスは2本サスからモノレバー式スイングアームの採用だ。欧州排出ガス、騒音規制に適合させるため、最高出力・最高速は旧型より低下、ただダウンした分は実用域で使いやすくなっている。フロントタイヤのサイズは19インチから18インチとなり、ハンドリング性能が向上した。
 BMW R100GS (1988-90)
●R 100GS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比8.5 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク 7.75kgm/3750rpm 最高時速181km  ●変速機 5段リターン 変速比@4.40 A2.86 B2.07 C1.67 D1.50 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,290 全幅1,000 全高1,165(各m) 車両重量210kg 燃料タンク容量 25リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ:フロント90/90-21 リヤ130/80-17 ●価格 124万円

 パリ・ダカールで活躍したGSと同様、排気量を980ccにj拡大して登場したR100GSは基本構成はR80G/Sそのままに、あらゆる路面を走れるデュアルパーパスモデルとして、エンジン、車体とも大幅なポテンシャルアップを果たしていた。BMW車初の並行リンク式のパラレバーやチューブレスタイヤの装着を可能とする「クロススポーク」も採用された。
 BMW R80GS (1988-90)
●R 80GS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.4×70.6mm 総排気量797cc 圧縮比8.2 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク6.22kgm/5000rpm 最高時速168km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@4.4 A2.86 B2.07 C1.67 D1.5 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,290 全幅1,000 全高1,165(各m) 乾車両重量210kg 燃料タンク容量25リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ:フロント90/90-21 リヤ130/80-17 ●価格 *マルク
 R100GSの登場とともに80もモデルチェンジ。車名もG/SからGSとスラッシュが無くなった。R100GSとR80GSのの違いは外装とエンジン位いで、大型化された25リットル容量のタンクやシート、リヤキャリヤ、パラレバー等の足周りなどは共通としていた。
 BMW R100GS Paris-Dakar (1990-95)
●R 100GS-PD 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比* 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク 7.75kgm/3750rpm 最高時速180km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.290 全幅1.000 全高1.365(各m) 車両重量236kg 燃料タンク容量 35リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント:90/90-21 リヤ:130/80-17 ●価格134万円

PDの最大の特徴は35リットルの燃料タンクだ。樹脂製で、その上部に4リットルの小物入れも装備している。シートはシングルが標準だが日本ではダブルシート仕様が標準であった(写真は本国仕様で初期型タイプ)。それ以外にも、フレームマウントの新型カウリング、アジャスタブルのスクリーン、アップフェンダー、エンジン前方のマッドガード、ナックルガードなどを装備されていた。
 BMW R100GS (1991-95)
●R 100GS 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比8.5 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク7.75kgm/3750rpm 最高時速180km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@4.4 A2.86 B2.07 C1.67* D1.5 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.290 全幅0.83 全高1.165(各m) 車両重量220kg 燃料タンク容量 25リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント:90/90-21 リヤ:130/80-17 ●価格 *マルク

R100GSもスタイリングの変更と各部のグレードアップを受けて91年にモデルチェンジ。フレームマウントの角度調整可能ウィンドシールド採用のカウリング、パイプ型のカウルガード、フロントフェンダーはダウンタイプとされた。
 BMW R100R ROADSTER (1992-96)
●R 100R ROADSTER 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比8.5 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク7.7kgm/3750rpm 最高時速180km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@4.4 A2.86 B2.07 C1.67 D1.5 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2,210 全幅1,000 全高1,190(各m) 装備重量218kg 燃料タンク容量 24リットル オイル容量2.5リットル タイヤサイズ:フロント110/80V18 リヤ140/80V17 ●車両価格 1,20万円

R100GSのエンジンをベースにして、1991年東京モーターショーでネイキッドロードモデルとして登場。パラレバーを標準装備し、街中からツーリングまで利用価値は高い。タイヤはクロススポーク採用のチューブレスだ。シリンダーヘッドは、通称240ヘッドと呼ばれる丸型ヘッドカバーを採用しクラシカルな雰囲気を出している。
  BMW R100R MYSTIC (1992-96)
●R 100M MISTIC 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク94×70.6mm 総排気量980cc 圧縮比8.5 最高出力60ps/6,500rpm  最大トルク*kgm/*rpm 最高時速180km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長* 全幅* 全高*(各m) 乾燥重量218kg 燃料タンク容量24リットル オイル容量2.5リットル タイヤサイズ フロント110/80V18 リヤ140/80V17 ●価格 *マルク

R100Rが登場した翌年、「動研」のカスタムパーツでスタイリングを洗練しデビュー。シート、テールカウル、サイドカバー等に変更受けた。車体は、R100GS譲りのビッグキャブ装着し低速トルクが大幅にアップ。ブレーキは異型4ポットキャリパーをダブルで装備し、製動力もアップした。R100R同様タイヤもチューブレス。
 BMW R80R (1992-95)
●R 80R 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量798cc 圧縮比* 最高出力50ps/6,500rpm  最大トルク*kgm/*rpm 最高時速168km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@* A* B* C* D*0 最終ギヤ比*) ●寸法 全長* 全幅* 全高*(各m) 乾燥重量217kg 燃料タンク容量 *リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ タイヤサイズ フロント110/80-18H リヤ140/80-17H ●価格 *マルク

ドイツ国内向けの限定車でR100Rとは排気量が異なるのみだった。
 BMW R80G/S Basic (1996)
●R 80G/S 主要諸元●エンジン 空冷4サイクル水平対向2気筒OHV ボア・ストローク84.8×70.6mm 総排気量798cc 圧縮比* 最高出力50*ps/6,500rpm  最大トルク6.2kgm/3,750rpm 最高時速*km/h  ●変速機 5段リターン 変速比@4.4 A2.86 B2.07 C1.67 D1.5 最終ギヤ比*) ●寸法 全長2.29 全幅1.00 全高1.165(各m) 乾燥重量209kg 燃料タンク容量19.5リットル オイル容量*リットル タイヤサイズ フロント90/90-21 リヤ130/80-17
「空油冷」GSが94年に生産されたが、「空冷」支持者達の声に応えたモデルとして生産再開されたのがR80G/Sベーシックで最終の空冷ボクサーであった。日本では100台が限定販売された。

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