蕎麦食べ走りツーリングレポート 山形米沢
2004年5月4日〜5日
福島 斉藤(R50)
今回の蕎麦食べ走りツーリング我が愛車は愛しい50と決めていた。遠方ならいざ知らず、まさか100RSで行くわけにはいかないのだ。先月のボクサーラリーで1000km走破して来たばかりだが、どうぞお乗りくださいと言わんばかりでシャキッと立っていた。

今回の参加者は会長高橋、事務局鈴木、会計奥本、家族4人で参加の栃木鈴木、走るTシャツ屋の中島、GS再び洗車の鈴木、夜だけ参加の友人の佐藤(酒屋)の11名です。

30分遅れで飯坂インターに集合、一路今回のメーンイベント会場
山形の次年子を目指す、途中高畠の「石切場」で少休憩。自然の偉大さに驚いた、アフガンみたいだなあ? 

長井に入り雨に降られる途中、これから蕎麦食べるのにローソンでアイス食べる会長、アンパン
食べる埼玉の鈴木氏、どうなってるのかなあ?

皆さん長旅で睡魔と闘って走っているうちに次年子の七兵衛そば屋に到着、案の定一時間待ち。その間あちこち散策するが山の中、パチンコ屋さんなどある筈はない、お猿さんならいると思うがやっとの思いで座席に着き、蕎麦にありつく。

硬めの麺だが腰があり私は好きです。今まで七、八回は来たと思う。1,000円で食べ放題なのでいつもは五杯くらい食べてくる(元は取る)今回は夜の宴会があるので控えたが、それでも三杯は食べた。
皆さん満足気味で幹事としてうれしい限りです。途中休憩の間に会長が次年子の由来を聞いて来た(雪が多くてこの地域では子供が生まれても次の年(春まで)役場に届けられないとのことである)大変な豪雪地帯なのだ。 

途中で旅館にチョット遅れると連絡六時には何とか到着。まずはザブーンとお風呂へジャグジーもあり、うっとりとホンと
気持ちいい!!!そして待ちに待った宴会。 

私の友人佐藤君が生ビールを持ち込み、おいしい酒(飛露喜)も持って来た。私にはどうしても酒が苦手、親父もそうだった、それもおちょこの底で酔う私であります。最後にあみだをやった、会長が一番よい景品をGETさすがですね、後で奥さんに上げたでしょうね? 

部屋に戻り政治、経済、世界情勢そしてもちろんBMWのお話(特に鈴木清さんのトラブル談義勉強になります)等と盛り沢山と話している間に夢の中へ、明日天気になあれ。 

次の朝BMWを点検する人、お風呂へ入る人、釣に行くと出かけた奥本さん
朝飯になっても戻らず、そうこうしているうちに20cm位の山女を釣ってきた(さすがですね)九時に記念撮影そして出発です。

私はまっすぐ自宅を目指すみんなは途中で米沢の上杉神社に回り帰り無事帰還と連絡あり、鈴木さんいろいろあったようですが?
中島さん、千葉の鈴木さん、そして奥本さん七兵衛そば屋のパンフ栃木の蕎麦屋さんへ置いてきたとのことたいしたもんです、あんたは偉い、今度は安くなりますかね?、場所を教えてください。
   本当にお疲れさん、そしてBMWに感謝です。


                   福島在住、齋藤房夫
千葉 鈴木(R100GS)
軽い眠気と共に少しばかりの興奮が頭の中にあった。東北道、佐野SA5時30分。雨は降っていたが、道は空いていて走行は快適そのものだった。無糖の缶コーヒーは、迷ったのだがHOTにすることにした。 椅子に座り一服していると、まだ開いていない売店の横の通路を見覚えの有る歩き方でこちらの来る男性がいる。高橋会長だ。知っている顔が見えたと同時に眠気は何所かに無くなり、反射的に声をかけていた。「会長、おはようございます。」「おはよう、早いな。何時に出た?。風邪ひいちゃってさア。調子悪いのよ。肩が痛くてさア。」確かに顔色がしぐれない。「腹減ったな。ラーメンでも食べよかなア。」と会長。食欲は有るのだなと安心し、ラーメンをすすっていると、首からカメラを下げた中島さん、奥本さん、鈴木事務局長と元気な顔が現れた。

栃木の鈴木さんは一家は車での参加で途中合流し、斉藤さんが待つ、福島飯坂をめざし走り始めた。途中、事務局長のモトコカウルのRTが、電装のトラブルで動かなくなったりしたが、相変わらずのドラエモンのポケットのごとく湧き出る、知恵と携帯備品により、ア?だのコ?だの言っているうちに動きだし、問題なく飯坂についた。

渋いバイクには、渋い男がよく似合う。その渋い男は、高速出口の草の上に寝転び、遠くを見ながら我々の到着を出迎えてくれた。斉藤さんのR50を私は、初めて見た。きれいなその車体は、サイズは同じなのだろうが、中島さんのR60よりも気持ち小さく感じられた。「ソバやが、混むんだよねー。早く整理券もらわないとダメなんだよねー。」と斉藤さん。そのおおらかな東北なまりの言葉を聞くと同時に渋い男は、いつもの斉藤さんへとチェンジアップして行くのであった。

飯坂の出口よりソバやまでは、130キロほどだろうか、山形の県北になるので走り出がある。リンゴの花や遅咲きのサクラなど、雨粒でパンパン音のするシールド越しに見える景色は、それはすばらしいものだった。しかし、どんなにすばらしい景色も空腹を満たしてはくれない。街道沿いには、何件もそば屋はあった。しかし、そんな店をすべて無視して、朝3時起きで、500q走って来るほどの価値を七兵衛そばは教えてくれるのであろう。

七兵衛そばに着いたのは、1時半過ぎぐらいであったろうか、人陰のない山里に何故かそこだけ、人と車で溢れていた。整理番号をもらい、ボーッと小一時間程待っていたら、「お待ちどう様でしたー。中にお入り下さい?」といわれ、やれやれとばかりに、カッパ姿の男たちは、中待合い所ならぬ部屋の隅へと上がっていった。 店に入り私は初めてその店が、1000円食い放題である事を知った。そして、目の前で展開されるその光景は、まさにそば食わせファームのごときものであり、席が空き我々もソバにありつく事となった。 

確かに旨いソバだ。めんつゆのダイコンの絞り汁がたまらない。今後、自宅でソバを食う時には、大根おろしから始める事としよう。どんぶり一杯分のソバでは物足りないが、お代わりをいただき私的には十分だとソバ湯でも飲もうと思っていたら、「5杯ぐらい食わなきゃねえ」と斉藤さんの声。結局、3杯半も食ってしまった。これだけでもかなり苦しい。というのに斉藤さん、あんたって人は、、、。自由と自己責任を改めて考えさせてくれた七兵衛そばに、フォーエバーの言葉を送り全員何となく前傾姿勢で店を後にした。 

そして、本日の宿となるホールサムイン小野川には、ソバで満たされた我々の腹の中に更におさめなくてはならない、宴会料理が待ち構えているのであった。

宿に着くや否やその宴は始まった。やはり宿に着いた安堵感であろう、少しは食べられるかなと思えた。しかし、ここから宴会は意外な展開を見せるのである。斉藤さんのバイク仲間の佐藤さんという方がいらしていたのだが、この方は酒屋さんとのことで、紹介が終わると同時にお膳の上にインジェクタ?付きの生樽が設置され、なかなか手に入らないという日本酒がつがれ、その横の段ボール箱にはあみだくじの景品がわんさか入っていた。

盛り上がらぬ訳がない。固体はなかなか体には入らないが、液体はスムーズに入って行った。日本酒の名は「比露喜」だったろうか、思い出せない。しかし、小柴さんでもいれば喜びそうな味である。しかし、宿の人の制止を振りきり、ここまでの持ち込みを実行するあたり、この東北SSコンビ、ただ者ではないようだ。

空腹で朝目が覚めた。周りを見ると誰もいず、中島さんだけが、曝睡していた。事務局長と斉藤さんはバイクの具合でも見に行っているのだろう。昨日から、事務局長のRTはヘッドライトカバー内のソケットが基盤上のヒューズを押してしまい機能停止になってしまうようだった。斉藤さんの50は、オカメをはずした所、何やらビスが一つ転がっていたらしく、それが何所のかわからないそうだ。しかし、あまり焦っていない所を見るとよくあることなのだろうか。

そうこうしている内に朝飯となり、みんな席に着いたのだが、奥本さんが行方不明だった。すると、ひょっこりと顔を出されて、「ダメだ。餌がないからこれだけだ。」と言いながら、20cmのヤマメが一匹。さすが渓流釣りのファンタジスタ。衰えぬその腕前には感心シマクラ智代子である。

解散式を終え途中まで斉藤さんに先導していただき、上杉神社にお参りの後、それぞれ家路についた。 私は、奥本さんと共に、中島さんに誘われるまま栃木のこれまたそばやに、行く事にした。

高速では、四輪は渋滞もあったとは思うが、今回家族4人参加のベストファミリー賞の栃木の鈴木さん一家は無事御自宅につかれただろうか。斉藤さんの走った後にビスは落ちてはいまいか。別れた後でも、何となく顔が浮かんでくるものだ。

楽しかったこの2日間の段取りをして下さった斉藤さん、ありがとうございました。参加のみなさん、お疲れ様でした。東北の中心でソバと叫ぶ。 そんなツーリングでした。

追記                  
中島さんと奥本さんのバイクはスピードメーターは、マイル表示の可能性がありますので、早々にqにかえられた方が良いかと思います。

ホテル前にて記念撮影
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