7月24日
朝からの猛暑にも走り出せば既に顔面は緩んでいる。遊びになると人格が変わってしまうのは小生だけではないだろう。バイクに跨れば、事務員の凡ミスも許せる心の寛大なオッチャンに変身していた。
集合場所の「駒寄SA」には30分以上前に到着し、見学予定の酒蔵と蕎麦屋に予約を取り、今回の勇士を待つ余裕まで出来た。「早起きは三文の徳」昔の人は上手い事を言ったものだ。
日帰り組み2名と1泊組が9名の合計11名が揃い出発となった。
途中、「石打SA」にて小休止し、「小出IC」までを高温高速走行をするが、250ccのピアッジオが発進と上り坂には苦労している。
此れだけ暑いと熱中症の一人や二人が出ても不思議ではないが、流石にオーナーズの勇士達は気合が入っていてその様子は無い。
「小出IC」を降りてR17からR252を走り今回の第一目的地「越後ゆきくら館」に到着。
ここは冬に積もった雪を高く大量に積み上げて、その下に地下貯蔵庫が有り酒を熟成させている。外は35℃で貯蔵庫に入ると5℃だから一気に30℃の温度差は老体には刺激が強いが。火照った身体には気持ち良かった。
蕎麦屋の予約も有った為に第二の予定地の西副寺はパスする。
(次回の新潟ツーに取って置こう)
昼食場所の「宮野屋」にて蕎麦を食す。
味は良いが盛は少ない。
虹鱒のから揚げは二度揚げして有るので骨までガブリといける。
お隣のご老体は熱い!美味しい!を繰り返しハフハフ言いながら食べていた。ここの蕎麦屋は春がお勧めだ。特に、山菜の天ぷらの盛り合わせは是非一度食べてもらいたい。
昼食を済ませて、隣の八海山尊神社に寄る。たまたまだが宮司さんがバイク好きらしく、バイク集団を嬉しそうに迎えてくれて気持ち良かった。会員のバイクを眺めながら、何故かイージーライダーの話をしていた。年齢が大体解かる。
八海山は日本酒の銘柄でお馴染みだがこの神社の荒行、TV放映される大火渡祭を御覧になった人も居ると思う。般若心経を斉唱し火を渡るという危なそうな修行だ。焼けたアスファルトの道を延々と走り続けるライダーにも似ている。
消防単車さんのリクエストにより、八海高校に寄り、校門前で記念写真をする。
次の見学場所、曹洞宗(禅宗)金城山・雲洞庵(うんとうあん)に移動。直江兼続(なおえかねつぐ)公が幼少の頃、預けられ、この寺で儒教の根本精神を修行したらしい。
ここで、兼続さんは人々に対する慈しみを生涯の旗印(愛)とされたらしい。
心の癒される静かなお寺だ。
雲洞庵
雲洞庵 |
1日目の見学コースも終え日帰り組みとも別れて本日の宿を目指す。
R17は以外に空いている。
苗場を通り三国峠を走る。心配していた雨も無く(路面を見ると濡れていたので運良く雨上がりの直後だった)気温は24度の山道を快調に走る。今回はサイドカーで先頭を走らせて貰ったが直ぐ後ろを走るRSがピッタリと付いて来る。
もっと飛ばせ!の合図だろう。スロットルを空ける。メーターは80`を指している。コーナーではカーが浮いてしまわないかとヒヤヒヤしながら走った。
「金田屋」に到着。宿泊組の9名と宿から300mの所にある、嫁さんに饅頭屋を任せている敬ちゃんと、そして今回、オーナーズにデビューした(昔は若かった)ノンちゃんが加わった。
風呂に入り今日の汗を流し、6時から宴会となる。女性がいると雰囲気が変わるのが分かる。
風呂に入っても加齢臭の消えない集団だが、浴衣美人がコンパニオンだから、お下劣な会話も無い。そして、出て来る料理は全て手作りの美味しい品ばかりだ。小生も初めての宿だが、幹事としても「良い感じ」!
二次会のカラオケは隣のスナック「ポケット」だが、殆んどの爺はノンちゃんに付いてきた。
リクエスト曲はデュエットが多いのも仕方あるまい。RS福田氏のフランク永井が素晴らしかったし、秘湯さんは踊り続けているし、事務局長は正にプロだな。「三つで五百円」は涙の出る名曲だった。
饅頭屋オヤジも「もう一つの土曜日」を歌っているが、きっと昔のホッぺの赤い彼女でも思い出しているのだろう。
カラオケは盛り上がる一方だが、明日の体調を考慮し10:30にお開きになり就寝。
ここで、お詫びしなくては成らない。雨男を自称する小生だが、峠の雨も空振り、宿に着いて1時間後の雷と通り雨、皆さんに合羽を着せる事が出来ませんでした。
「心中よりお詫び申し上げ候」
7月25日
・朝食も済み宿の前で記念撮影をし、解散となる。
直帰組と日光経由組とに分かれた。
小生はノンちゃんの仕事場「匠の里・陶芸の家」に寄り昨晩のお礼を言い、片品村の豆腐屋「尾瀬ドーフ」に向った。
知人に前から頼まれていたの豆腐をクーラーボックスに入れて、このまま帰るのも勿体無いので尾瀬方面に向った。鳩待峠の横を曲がり、こんろく峠を走った。
ブナ林の中の道は実に気持ち良かった。自然を独り占めしているようだった。途中の照葉峡で一休み。滝の横の浅瀬は流れる水も冷たく、裾を捲って1時間ばかり足を冷やした。
贅沢とはこれを言うのだろう。
大好きなバイクに乗り、良き人達と酒を酌み交わし、美味しいものを食べ、一人自然の中に溶け込む。ここで一句浮かびそうだが中々出て来ない。
「せせらぎや、糖の混じった立小便」日光今市!!
数日後に宿の親父さんからお礼の葉書が届いた。
「心遣いを嬉しく感じた」機会が有れば又、お世話に成りたい。次回のコンパニオンにはノンちゃんは勿論だが、敬ちゃんの嫁さんも誘って見よう。
合掌
@ 今回も胸を張って言える! 少なくとも小生は楽しかった!! |
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