ダートツーリングレポート(大弛峠〜中津川林道)
2005年6月26日
千葉の鈴木(R100GS)

談合坂SA、これから林道ツーなのにRS,RTも参加。わがクラブはツワモノが多い。私(管理人の中島)はR60での参加(^^♪

↑登山途中

↑朝日岳山頂にて。ここまで1時間。後ろに見えるのは目的の金峰山、これより往復3時間とのことで断念(T_T)

↑大弛峠を越えた途端。ダート現る!!

↑転倒者も無く、無事、大弛峠を抜けしばし休憩。

↑ここでも、会旗を中心にパチリ。

秩父多摩甲斐国立公園「三国峠」 1,828m

↑疾駆する奥本さん、追いかけるR60

↑千葉の鈴木さん(中津川林道にて)

↑須田さん(中津川林道にて)

↑余裕の岩瀬さん(中津川林道にて)

↑ベテラン奥本さん(中津川林道にて)

↑GSで参加の三上さん(中津川林道にて)
早朝 4時。普通にしていればまだいいが、バイクに乗るため上着をはおるとなんとなく汗ばんで来る。梅雨の中休みで幸運ではあるが、これから走り抜けねばならない道が林道2本である事を考えると同じかく汗もこころなしか油っぽく感じる。 

わたしは何度か今回のルートを走っているが、今回はいつもと訳が違う。ロードバイクばかりなのだ。1150RS、1150RT、100RS、R60/2、RT改モトコと、GS2台の計7名のパーティーである。


談合坂に7時集合。はじめは6時としたのだが、早すぎるとのクレームに答え1時間遅らせた。それでも7時は早い。

しかし、大弛峠(おおだるみとうげ)【地図】からの金峰山(きんぷさん)【地図】への登山を思うと少しでも余裕がほしいのだ。 

談合坂では、それらしき、他のグループの何人かと話す事ができ、皆私らと同じコースを行くようだ。おかげで多少は、峠の悪い所など聞く事ができたが、やはりみなさんGSですか?と聞かれ、メンバーのバイクを言ったら絶対無理と言われた。

その無理なメンバーたちは、少々眠そうではあるが元気一杯定刻20分前には、全員集合していた。事務局鈴木さんの挨拶と私のコース説明を聞いてもらい、ダートコースとロードコースに別れますかとみんなにたずねると、「ダートは走りたくねーけど少しならいいぜ。」と、須田さん。「どこでも行きますよ!」と岩瀬さん。なかなか話はまとまらなかったが、鈴木さんの「とりあえず峠に行って決めようや」で談合坂を後にした。

大弛峠は2000mを超える標高があり、コーナーを抜けるごとに涼しくなって行った。峠付近にさしかかるとなんと渋滞。この峠から2598mの金峰山まで登れるとあって結構人気のコースなのだ。

なんとかバイクを停めておける場所を見つけて我々は、登山モードに切り替え、登山道へ入って行った。

久しぶりの山の緑と土と岩の甘い匂いに包まれながら、ゆっくりと確実にルートを進んだ。しかし、取っ付きの道筋が少々急坂だったせいか、それぞれの体調もあり調子の良い者だけ金峰山頂を目指す事となるが、山歩きド素人の我々は、道半ばの朝日岳で昼食休憩を取り、登山のすばらしさを確認し引き返す事となった。

事の成り行きを聞いていたとなりで休んでいるおばさん登山者に「あんたら、ここまで来て金峰山に行かんの」大きなお世話だ。こっちにはこっちの都合があるのだ。行きたい気持ちはやまやまだが、とりあえず場違いとはいえ会旗と共に写真を撮り下山をはじめた。

事務局鈴木さんはここから一人金峰山を目指し別行動となる。そもそも鈴木さんは高校以来の現役登山者であり目前にしたピークを逃す事は体が許さないのである。

峠に戻ると、先に山を下りた須田さんと岩瀬さんが待っていてくれた。総勢6人となり、一服の後、この後のコースをどうするか話したが、今回のダートツーで核心部は川上への下りと話すと「それッくらいなら行くよ」と須田さん。またまた「どこでも行きますよ」と岩瀬さん。話は決まった。全員ダートを行く事となった。エンジンをかけスタートしようとしたら、誰もいない。もうみんな行ってしまった後だった。      

 路面は激しく荒れている訳ではないが、大きめな石がころがりあまり良いとは言えない。しかし、驚いた事に我々の車列を見るとガタガタしつつも安定していて、意外に速いのだ。GSのようなオフ車に乗るも、ダートでの曲がり方がわからず、往生した事が何度もあるにもかかわらず、60の中島さんの走りっぷりやハンドルの狭い100RSの奥本さんなどよく大丈夫だなと感心してしまう。そうこうしている内になんとか核心部を抜けるところまで来たようだ。                

ファイトとは一発二発と数えるのをリポビタンDのCMで知った。難しいところを無事通過でき、ファイト6発を出す事もなく我々は川上牧丘林道を走破した。

トラブルとは言えないが、100RSのオイルエレメントのところの中空ボルトが緩みオイルが漏れたが、以前私のバイクにも同じことがあった。 締め込みのトルクは決まっているだろうが、ダート走行による振動には少々締め込んだ方が良いようだ。

レタス畑を駆け抜け、三国峠地図】についた。ここより中津川林道が始まるが、メンバーの表情から余裕が感じられる。

今回のツーリングにはうまい飯もお茶も何も無い。ただ在るのは、山の空気とBMWバイクライディングのそれだけだ。自販機も無ければ、見るにうるさい看板も無い。

すばらしい環境のなか、いつもとは一味違うツーリングが出来たのではないだろうか。前方に岩のトンネルを過ぎると間もなくダート部分は終わり舗装路となる。

全員がダートを抜け切ったのを確認し、まだツーリングが終了した訳ではないので早いのはわかっているが心底ホッとした。

後は無事に今朝ガレージから出した時と同じ様にガレージに納めてくれるのを心より願う。

国道140号に出た所で関越道方面と雁坂トンネル経由中央道方面で帰るものと別れることとなった。

わたしは中島さんと共に雁坂方面で帰ったが、トンネルを出たところで一息ついていると、なにやら見なれたモトコのカウルのバイクが反対車線から来るではないか。事務局鈴木さんだ。バイクを止め再会、よかった。

鈴木さんは無事金峰山の山頂を踏み、十分、山を楽しみ帰りのルートに雁坂トンネルを埼玉方面に通過する途中だった。

会旗を次回海鮮ツー幹事の鈴木さんに手渡し、これで今回のツーリングは終了した。

しかし、気を抜いた時からトラブルは始るもので、鈴木さんに手をふってお別れし、さて帰るかとセルボタンを押しても反能無し。中島さんに死ぬ思いで押してもらいエンジンはかかるも塩山市内でバッテリー切れ、とうとう、エンストとなった。

ホームセンターでバッテリーを買い、取替えて家には帰れたが、今回のツーリングで一番危うかったのは私だった。

今こうしてツーレポを書きながら、ツーリングを思い出す。

国道140号で別れた時のみんなのヘルメットの奥のホコリにまみれた真っ黒い顔。特にその中でもRT岩瀬さんの真っ黒い顔の中のにっこり笑った白い歯が忘れられない。  

バイク男から登山男に変身し、金峰山目指し入山前に記念撮影(大弛峠にて)

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