長野県志賀高原 山田牧場(山田温泉)
2003年10月11日〜12日 
群馬の小柴
灯火親しむの侯、突貫工事の現場から、なかなか離れることが出来ずにその日を迎えた。
目覚めは6時30分だった。何時もならば自然と5時には起床しているはずが、前夜の夜遊びが災いした。お得意様の役員が本社へ栄転となり、送別会をした為である。自宅から会社の倉庫までは23キロ程あり、集合時間に間に合うか出発を急いだ。

一日目:
身支度も早々に富岡ITから高速に乗り、集合場所の駒寄SAに10分前に到着した。
会長をはじめ、奥本、鈴木(一彦〉、古本(翁)、大槻(ちょっとだけ若い翁)、瀧澤、高橋(敦)、各氏ライダーはすでに到着していた。時間びったりに来ると言われる須田氏の到着で全員集合となる。早朝にもかかわらずに茂木、山口(翁)、両氏の見送りを受け、出発となる。天気は快晴、今日のツーリングは八割の成功である.見送り組の茂木氏(W1S)と山口氏のパジェロは渋川ITにてお別れをし、新参者の尾崎敬ちゃんの待つ月夜野ITへと向かい合流。
順調に関越道を走り、塩沢石打インターで高速を下り、一般道を走る。清津峡を通りぬけR353からR117大割野の信号を左折しR405一路、秋山郷へとひた走る。コーナーの始まりである。今回のツーリングメニューお約束の一品だ.

バックミラーに神経が集中する.翁と、ちょっとだけ若い翁を始めとする還暦集団の走行なのだ.きれいに染まった紅葉のなかを気持ちよく走り、コーナリングにも慣れてきたころ小赤沢に到替。 須田さんお勧めのそばをご馳走になる。そばの薬味の茎わさぴも絶品だ。
心はすでに丸太風呂へと向かっているが、せっかくここまで来たのだからと、屋敷の民族資料館へ立ち寄る。真冬になればここは豪雪地帯。隣の家に行くのも大変な部落である。
聞くところによれば秋山郷は平家の末裔らしい。知らなければただの村人。耳にしていればなにやら村民たちが凛々しく見えたさ この資料館は小生三度目の入館となる。なかなかいいものを見られた、と須田氏の言葉に救われる.切明から秋山林道、奥志賀高原と紅葉の中を快調に走る.(会長も走る)小生も、すぐ後ろ走る(ちょっとだけ若い翁)バイク便にあおられながら必死に走った. 途中、道に迷いながらも志賀草津道路に出て、間欠泉(ここで新参者の敬ちゃんと別れる)からもう一つ峠を超えれば本日の宿泊地、山田牧場レッドウッドインだ。道にひろがる牛糞を避けながらのスラローム走行をし、無事到曹。

(走行途中に西の方に見えた北アルプスのパノラマに気づいて頂けただろうか〉 さっそく宿自慢の丸太風呂へ全員直行。
一日の疲れをとる。夕焼けに染まる景色を眺めながら入る露天風呂。今、生きていることへのヨロコビ、感謝の気持ちでいっぱいになる。気がつけば感極まったのであろう頬に伝わる涙を止めることもできない..。なんて小生は感性豊かな人間なのだろう。 と、勝手に思っていたら、何の事はない、賓乏性によくあるただの長風呂汗。
夕飯もうまかった。二次会では見送りの際に山口翁から頂いた日本酒をご馳走になった。
この場をお借りし、お礼を申し上げます。ありがとうございました。」
一日目は終了。


二日目
気にはしているのだが小生のいびきはウルサイラシイ。隣の布団に寝た鈴木氏の少々不機嫌げな寝覚め顔を気にすることもなく朝風呂へ行く。ビデオを片手に鈴木氏も撮影する.後から高橋会長や、奥本氏、大槻氏、須田氏らも姿を現し樹齢1650年の風呂に浸る。早朝の山々の景色を見ながら感性豊かな小生、もう涙なんか見せないぞ!と、心に言い聞かせても、やっぱり長風呂。

朝飯もうまかった。和食、洋食どちらも選ペるバイキングであった.和には和の、洋には洋の食の文化がある。双方の文化に礼をもって二人前ご馳走になる.何やかや音ってもやはり貧乏根性は隠せない。
宿の会計(一人14.500円なり)を済ませ、秋雨の降る中を出発.レインウェナーを着たライダー姿で鮮やかな集団に変身する.用事のある古本さんは、ここでお別れとなる。
R292をのぼり横手山、渋峠、白根山、草津町へと快走する.行楽シーズンなので反対車線は大渋滞。 ここでも今回のコースとりは正解だった。長野原からR406(草津街道)を走り途中、倉渕村の野菜直売所にてイップク。榛名山へ行く予定を変更し富岡へ出る。
白根の渋滞をもってすれば、榛名山から伊香保への道の渋滞が予想されたためだ。
遅い昼食は小生推薦の中華料理店(迎賓館)でラーメンを食す。三時ごろには富岡インターに着き、ここで解散となる’。今回のツーリングが本年最高の神秘的な企画であったか非かは、わからぬが、少なくても小生だけは 最高であった!と、断言する.ご協力ありがとうござました.
 
                           合掌

追伸その1 会社の倉庫へ単車を納め、心配なので作業着に着替えて現場こ行った。がく然とした。 その日の予定工事は、まだ半分程しか終わっていない.結局、深夜までかかって工事終了。
土産を皆に渡して自宅へ. へトへトになって帰る。目いっぱい遊んで、目一杯働いた一日となった.育ちが貧乏の小生は何故かしら得をした気持ちになった。寝ている姿は両手を上げてグリコのオジサンポーズだったと女房に言われた。夢の中では、きっと両手を高々と上げ、全力で走りながら。(注)二度おいしい!二度おいしいよう!と、叫んでいたのだろう.

追伸その2 翌日ビデオを見た。中でも神経を研ぎ澄まして撮影した丸太風呂入浴シーンのチェック。映倫の目はごまかせなかった。千葉の鈴木さんが木道を歩いていく。日頃の肉体労働の賜物、均整のとれた後婆は朝日に輝いていた。轡部の間にふぐりが映っていた.
タオルをバタバタしている奥本氏、やはり根っこが映っていた。 さっそくダビングをし、事務局へ送ろう。11月のフェスティバルには諸般の事情で欠席となる.
忘年会での再会を漉しみにし、今日も一人バイクを磨く。
(注)グリコのキャラメルは、一度目は食ペておいしく二度目はおまけが付いてて、またおいしい。二度おいしいの意味である。パンザイの意味もある.

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