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 BMW Motorcycle Owners Club 
アマチュア無線について



 クラブ員数も70名となり、ツーリング中の走行時の問題として、車列が長くなったり、緊急連絡や走行中クラブ員同志のコミュニケーションなどに無線の必要性が高まっています。

 無線の魅力は仲間同士同報通信が使えること。

同報通信とは1回の送信で、同じ内容を複数人に届けられる機能を言います。
メールを想像してもらうとわかりやすいかもしれませんが、宛先欄に複数のアドレスを入れれば、同じメールが複数の人に届きます。
 無線もメールと同様、無線機を同じ周波数に合わせておけば全員に同じ音声が届くので、携帯電話のように、一人ひとりの電話番号を呼び出す手間がかかりません。

走行中でも会話ができるので、「次のPAに入ろう」といった連絡事項も手軽に伝えることができます。ツーリングはときに孤独になりがちですが、無線機があれば同じ部屋にいる感覚でおしゃべりを楽しむことが可能です。

 アマチュア無線の初歩的なガイドと運用上の注意点

◎運用には免許が必要です。

Q,アマチュア無線技師免許が無くても有資格者の監督下なら、アマチュア無線は使えるのでしょうか?

A,使えません。アマチュア無線技師免許の資格が必要です。

アマチュア無線の免許は大きく分けて2種類があり、

1,無線機を扱うための『アマチュア無線技士免許』、
2,実際に電波を出すため使用する無線機を登録する『アマチュア無線局免許状』、こちらの無線局免許状(コールサイン)はクラブにて取得済みです。

 クラブのコールサインはJQ1ZDJ(ジェイ・キュウ・ワン・ゼット・デイ・ジェイ)

アマチュア無線技士免許の取得方法
※下記は4級アマチュア無線免許の場合を記してあります。通常は4級アマチュア免許で十分です。

免許を取得するためには、『養成課程講習会を受講する方法』と『国家試験を受験する』の2方法があります。




講習を受けて取得するには、(財)日本アマチュア無線振興会(JARD)が実施している2日間の講習を受けます。受講料等は22,750円です。(合格率:98.8%)

国家試験での取得は(財)日本無線協会が実施していて、その日に合否が判明します。
費用も7,000円位と講習より低廉です。(合格率:73.6%)
試験は、毎月1回、第3日曜日の午前と午後に東京・晴海の(財)日本無線協会・本部にて当日申し込んでその日に試験が出来る「当日試験」というものがあります。

試験対策は、誠文堂新光社の『完マルhttp://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=paperstreet-22&l=as2&o=9&a=4416716605』(完全丸暗記の意味)という文庫本みたいな過去問集で対策OKらしいです。(詳しくはご本人が確認ください)

無線の運用

クラブで運用している無線の周波数はFM145.24 MHZ(メガヘルツ)です。

運用マナーとして、この周波数は、他局で運用していないかを確認混信妨害していないか、その行為を「チャンネルチェック」と発信して他局が使用していないことを確認してから使用します。

その後、クラブ員の皆さんへ、自分の無線の声が問題なく伝わっているか出発前にチェックします。
少し離れた処からJQ1ZDJのメンバー各局RS(明瞭度・信号強度)レポート送って貰えませんか?」と発信し自分の電波が相手に届き、明瞭にきこえているかを確認しましょう(メリット5と返事があれば明瞭度・信号強度最高値)。

FMの電波は短波のように電離層に反射しない特徴があり、逆に言えば相手への見通しが効けば届きます。すなわち、山の向こうに仲間が隠れてしまえば届きにくい状況となります。
また、強い電波を出す局が近づけばその電波に負け、自分の電波は被されて相手に聞こえにくくなります。電波の「受け」と「飛び」はアンテナ取り付け位置が高いところにあるか、出力が大きいかが大きく関わります。


ツーリング時の注意
人数が多いクラブツーリングでは、必ず先頭と最後尾には無線従事者を配置し、スタートの際は先頭は最後尾が準備がOKかどうか確認してから出発すること。

無線機(トランシーバー)

モービル機とハンディー機の違い

モービル機とは車・バイクなどの車両に設置するトランシーバーの事を指します。

○メリット  
1,出力が高い(10W機以上の出力) 
2
,受信性能がいい 
3
,操作性も優れている


●デメリット 
1,持ち運びが出来ない 
2,場所を取る 
3
,電源オフを忘れると翌日バイクのバッテリー上がりに繋がるなる場合が多い。
4,バイク用の防水機能機種は少ない。(写真はバイク用防水モデル)

ハンディー機とは、携帯型のトランシーバーのことで入門機として最適です。

○メリット 
1,コンパクト 
2,バッテリー一体型で乾電池か充電池で運用するが、車からの12V電源も可 
3,アンテナも一体 
4,機種が豊富 
5
,防水(外部マイクスピーカーの入力端子の防水は完全ではない)
6,乾電池による電源で運用すればバイクのバッテリー上がりの影響が無い 


●デメリット 
1
,バッテリー切れになる可能性あり 
2
,出力は5〜7W位まで 
3
,長時間最高パワーで送信すると発熱する 
4,バッテリー運用時はパワーが不安定になる 

5,外部アンテナを使用しなくてもとりあえず手っ取り早い運用開始が出来ます。
 ※
費用面で考えれば一番経済的負担少ない

モービル機・ハンディ機、それぞれバイクで運用するためには外部マイク、ヘルメット内蔵スピーカー、ボリューム、それに接続するコード、PTTスイッチが必要となります。

マイク
(株)ケテルのマイクは風切り音が少なく多くのクラブ員が使用していてお薦めです。
ジェットタイプとフルフェイスタイプがあります。

スピーカー
ヘルメット内の「耳のあたる凹」の部分の内装の内側にマジックテープを使用して固定します。

スピーカーが耳の横に付いていることから、「走行中の音が聞こえないのでは?」と心配する人がいるかもしれませんが、これは特に支障がありません。イヤホンのように直接耳をふさぐわけではないため、このことから特に外音が聞こえにくくなるということはありません。
 ※聞くだけであれば、イヤフォン(片耳)とハンディ機があれば可能です。

PTTスイッチ
PTTスイッチとは「Press To Talk」の略で、トグルスイッチと言われるレバー式が一般的で、欠点は会話が終わってスイッチの解除を忘れると入力状態が継続されっぱなしになることです。
そこで、話す時だけレバーを押し続け、話が終わりレバーを離すとリターンスプリングで自動的にオフになるスイッチでの運用が望ましいです。




また、ボタン式スイッチはボタンを押す(押している間)と送信状態になり、離すと受信状態になるように作られており、スイッチが入りっぱなしにならないので仲間に迷惑が掛かりません。







無線機は、「話すだけ」、「聞くだけ」の一方通行ですから、仮に3人で無線機を使うとすると、Aさんが話している間は、BさんとCさんは聞くだけになります。

つまり、この『PTTスイッチ』を押す(押している間)と無線機が送信状態になるのですが、無線機の『PTTスイッチ』を押すのにハンドルから手を離す位置だと危険ですから、ハンドルを握ったまま届くクラッチレバー側の下(当クラブは上が多い)にスイッチを付けます。
スイッチは、ライディングの邪魔にならない位置で、間違って操作しない場所を探して取り付けます。




アンテナ

さらに電波の受け・飛びの向上を図る為には外部アンテナ(FM145MHZ用)、それに接続する同軸ケーブルが必要です。
同軸ケーブルは無線機の出力が大きい場合(20W機以上)太い方がロスの少ない反面、取り回しがしにくくなります。ケーブルは両端にコネクターという接続金具が必要で、L型とM型、ハンディ機用のBNCコネクターなどがありますので購入の際は注意しましょう。

(株)ケテルのマイクは秋葉原の三協特殊無線で、各種無線機器は(株)富士無線電気で購入出来ます。


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以下は今後、無線もBluetoothと融合していくと思われるのでクラブ員「ノムさん」からの提案です。
 バイク無線機・ナビ・スマホのBluetooth化
  グループツーリングには必須な無線機、あれば便利なナビ、できればスマホもハンズフリー化できればもっと良い。でもヘルメットからの接続コードがゴチャゴチャして、乗り降り時の脱着が煩わしい。そこで、Bluetooth化にチャレンジして見ました。

 1. インカム

 必須なのはインカム、メーカーはSENASYGN-HOUSEを始め数多くのメーカーから出ており、その種類も多く迷ってしまいます。 

 インカムメーカーは、インカム同士で通話(4〜16台)することに力を入れている様ですが、私たちのクラブの場合は大人数で、かなり離れた場合や高速道路でも通話するためアマチュア無線を使っていますので、インカムは最小限の機能で安価なものを選ぶことにしました。

 私の選んだのはSYGNHOUSEB+com SB4X-Liteだが、SENAでも良さそうなのが出ているのでそれを選択するのも良いかと思います。

 先日インカムに詳しい人に聞いてみたら、こんなことを言っていました。(南海部品店)

・ 基本的には送信側がBluetooth Ver 2.1+EDR以上であれば、規格上ではインカムが上位機種(Ver 4.2であっても)に接続可能だが、同じSENA同士の送・受信機であってもノイズが気になる組合せもあるので、やってみるしかない。

2. Bluetooth化対象と構成

@ 始め無線機とスマホのハンズフリー化をしました。

A 次にナビをBluetooth化しました。しかしながら、無線機とナビを同時に使用することはできませんでしたので、切替えて使用することにしました。

B 最後には無線機とナビとスマホを同時に使えるようにしました。

 紹介するのはBだけでも良いのですが、@だけ、またはAだけで良い場合には比較的安価で済みますので併せて紹介しておきます。

 [無線機+ナビ+スマホ]B

  B+com SB4X-LiteとSENA SR10を中心とした構成

B+com SB4X-Lite\25,900

 通話時間 16時間 
 連続待機時間  500時間
 通信距離  1.4km
 寸法・重量  97.6×43×26mm 58g
 Bluetooth  Ver 3.0
 Profile  ICP, HSP, HFP, A2DP,, AVRCP, GAVDP, GAP
 防水性能  IP67 本体部分のみ
 バッテリー充電時間         2時間

SR10  (\25,200)

 通話時間  12時間
 連続待機時間  10日間
 通信距離  10m
 寸法・重量  108×52×29mm81g       
 Bluetooth  Ver 2.1+ EDR
 Profile  HFP
 3.5mmジャックポート×2       ナビ、レーダー
 2.5mm ジャックポート×1  PTT
 ミニDINポート×1  無線機
 バッテリー充電時間 3.5時間 

SR10B+com SB4X-Liteとの接続は問題無し

・ 別途ICOM専用ケーブル(\3,100)が必要、付属のケーブルは短くて無線機をシート下に置くと届かない

 
[無線機+スマホ]@

  Bluetooth送信機

KTEL BMD02-032(\15,000)

 通話時間 20時間       
 連続待機時間      不明(相当もつことは確か)     
 通信距離  最大10m
 Bluetooth  Ver 2.1+EDR
 Profile  HSP, A2DP,
 バッテリー  単4電池

 ・ コードが長いので、無線機をシート下に、KTEL送信機をハンドル側に設置可能

無線機をシート下に設置する理由は、アンテナ同軸ケーブルおよびDC電源をシート下から後方にしてエンジンやイグニッションからのノイズを避けるためです。

・ ちなみに無線機をハンドル側に設置している方にとってはコードが長く邪魔になります。

 [ナビ+スマホ]A

 

 Bluetooth送信機

iitrust Bluetooth送信機・受信機(\2,880)

通話時間  8時間       
 続待機時間  不明(相当もつことは確か)
 通信距離  10m
 Bluetooth  Ver 3.0+EDR
 rofile  A2DP
 バッテリー充電時間  2時間

・ オーディオトランスミッターとしての機能は十分だろうと思います。

・ 今回インカムに使用したB+com SB4X-LiteA2DP×1対応なので、KTEL BMD02-032と併用して無線機とナビを同時にBluetooth化はできませんが、SENA10SではA2DP×2となっていますので対応可能なのかも知れません。
(未確認:先ほど登場した南海部品店の元無線機メーカーの方は、どちらかを優先しておいて、2つ目のA2DPが入れば一方を絞って聞こえる様にしている)

  また、ナビや送信機を設置すると欲しくなるのがシガーソケット(12V)とUSB電源(5V)ですが、これは無線機用の電源とはルートを別にしました。
なお、無線機用電源は末端にフィルタを入れていますが、この電源には入れていません。
ソケット×1、USB×2                    スイッチ付きとした

  参考にしていただければ幸いです。

 以上

 thanks NOMさん(管理人)